最近、免疫分野を勉強してます。なんと教科書ではなく、マンガの「はたらく細胞」で!
かんぞうくん
著者は、清水茜さん。出版社は講談社。全部で6巻
しんぞう先生
そうか。話には聞いたことがあるけどまだ読んでないな。読んでみようかな。
生物基礎の教科書よりも詳しい部分もあってさらに興味が湧きます。読み進めていくと、(赤血球は二酸化炭素も運ぶのか。あれ?どうやって運ぶんだったけな?)など新たな疑問も出てきて面白いですよ。
かんぞうくん
しんぞう先生
このマンガは、共通テストでいうと「大問2」で出題される「免疫」分野の内容ですね。よし!読むことにします。そして受験勉強の補強になる部分を紹介します!まずは第1巻の赤血球から。
赤血球について
・赤血球の中には「ヘモグロビン(Hb)」というタンパク質がある。
・これが酸素と結合して「酸素ヘモグロビン」となり、組織に酸素を運ぶ。
・ヘモグロビンは、酸素が多いところで酸素と結合しやすく、酸素が少ないところでは酸素を放しやすい性質を持つ。
・これが酸素と結合して「酸素ヘモグロビン」となり、組織に酸素を運ぶ。
・ヘモグロビンは、酸素が多いところで酸素と結合しやすく、酸素が少ないところでは酸素を放しやすい性質を持つ。
しんぞう先生
ここまでが教科書に書いてある内容です。「はたらく細胞」には二酸化炭素も運ぶ、と書いてありました。この部分は教科書には詳しく書いてないので、まとめてみました。いわゆる「発展」というちょっと難しい内容です。マンガでは赤血球はこう描かれています。
TVアニメ『はたらく細胞』から 著者は清水茜さん/講談社・アニプレックス・davidproduction 持っている荷物は「酸素」
赤血球は二酸化炭素どうやって運ぶのか。
・組織で放出された二酸化炭素は、血しょうや赤血球に入る。
・その時、二酸化炭素は水と反応して炭酸(H2CO3)になる。
CO2 + H2O → H2CO3
・この反応は赤血球に含まれている酵素がはたらくことで促進される。
・炭酸(H2CO3)は、炭酸水素イオン(HCO3–)と水素イオン(H+)になり、炭酸水素イオンは血しょう中に溶けて肺まで運ばれる。
・肺では赤血球により、
H+ + HCO2– → H2CO3 → CO2 + H2O
となって二酸化炭素は体外に放出される。
・二酸化炭素の一部は、赤血球中のヘモグロビンと結合して肺まで運ばれる。
・その時、二酸化炭素は水と反応して炭酸(H2CO3)になる。
CO2 + H2O → H2CO3
・この反応は赤血球に含まれている酵素がはたらくことで促進される。
・炭酸(H2CO3)は、炭酸水素イオン(HCO3–)と水素イオン(H+)になり、炭酸水素イオンは血しょう中に溶けて肺まで運ばれる。
・肺では赤血球により、
H+ + HCO2– → H2CO3 → CO2 + H2O
となって二酸化炭素は体外に放出される。
・二酸化炭素の一部は、赤血球中のヘモグロビンと結合して肺まで運ばれる。
しんぞう先生
次は第1話「肺炎球菌」について
共通テストでは大問1で出題される分野の「グリフィスやエイブリーの実験」で出てくる肺炎球菌ですね。
かんぞうくん
しんぞう先生
そう「肺炎球菌」。ただ、第1話ではグリフィスなどの実験ではなく、一般的に体内に病原体が侵入してきた時にどのように撃破するか、という流れがざっと描いてあります。
生体防御には3つの段階がある
1.異物の侵入阻止バリア(皮膚、粘膜)
2.自然免疫
3.獲得免疫
2.自然免疫
3.獲得免疫
そう、この3つの段階が描いてありました。まさにこれです。ざっと免疫システムを勉強しようとする時には、ここを読めば分かりやすいです。もう参考書レベルです!!
かんぞうくん
しんぞう先生
関連して第4話「すり傷」。この話も生体防御の3つの段階が分かるように描いてありますね。
分かりやすく描いてあるので、集中して読み進められます。特に血小板による「血液凝固」と好中球による「自然免疫」。
TVアニメ『はたらく細胞』から 著者は清水茜さん/講談社・アニプレックス・davidproduction
血小板たちがかわいいです!こうやってかさぶたができているのか、と印象に残りました。
かんぞうくん
TVアニメ『はたらく細胞』から 著者は清水茜さん/講談社・アニプレックス・davidproduction
しんぞう先生
第2話「スギ花粉アレルギー」。獲得免疫の仕組みがよく分かりますね。
花粉症による鼻水や涙がとめどもなく流れ出てくる仕組みが本当にわかりやすいです。簡単に花粉症、と言ってきたけど、実は「獲得免疫」の」システムが深く関わっているとは思いもしませんでした。
かんぞうくん
TVアニメ『はたらく細胞』から 著者は清水茜さん/講談社・アニプレックス・davidproduction
しんぞう先生
第3話「インフルエンザ」。キラーT細胞として成長していくまで過程がとても詳しく書いてありますね。
TVアニメ『はたらく細胞』から 著者は清水茜さん/講談社・アニプレックス・davidproduction
やっぱり色々な免疫細胞が擬人化して描いてあるから、感情移入がしやすいです。教科書には書いてませんが、未熟なナイーブT細胞がエフェクターT細胞に成長したシーンが最高です。しかもそこには樹状細胞が関わっているという、、、もう、言葉では言い表せません。
かんぞうくん
しんぞう先生
第1巻だけ読んでも免疫システムのことがざっと理解できますね。
最後に、ちょっと紹介させてください。この「はたらく細胞」は、アニメにもなっていて、次のものを契約すると見ることができます。免疫の勉強や、他の動画は息抜きにどうでしょうか!31日間無料です!ぼくは免疫分野の勉強は「はたらく細胞」を見て、楽しみながら学んで知識を増やすことにします!
かんぞうくん
アニメではなく、マンガで読みたい方はこちらをどうぞ!
かんぞうくん